日記というか。

……まあ、日記です。同人向注意。

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桃色ファンタジア

あけましておめでとうございます。

というわけで、早速年賀状代わりに短文あげ。

オロチ2ネタバレ含むSSSです。朝チュンなので12禁。
兼続の第二衣装見てたらこんなことしか思い浮かばなかったんだぜ!














「くのいち。おかしくないかな?」
「はい、格好いいですよ♪」
「そうか」
幸村は少し照れた。
幸村が纏っている真新しい着物は、鮮やかな紅色をしている。戦の際ならいざ知らず、普段使いには少々派手な着物だが、幸村の逞しく日焼けした肌にはよく似合った。
「では、行ってくる」
「行ってらっしゃいまし~」
くのいちがたたきまで見送りに行くと、幸村は首を傾げた。
「少し、派手じゃないかな?おかしくないか?」
「大丈夫ですよ」
「そうかなぁ」
首を振りながら、幸村は家を出る。
胸を撫で下ろすくのいち。
と、幸村がまた顔を出す。
「くのいち、本当におかしくないか?」
「しっつこ~い!大丈夫だって言ってるんだから、早く行ってくださいよう!」
「す、すまない。行ってくる!」
慌てて出かけていく幸村。
くのいちは溜息を吐いた。
「まったくもう……恋する男の相手は大変だにゃ~……」







幸村は、兼続の元へと向かっていた。妖蛇が出現してから離れ離れになっていたので、久し振りの逢瀬である。そこで、幸村は着物を新調したのだ。
『兼続殿が、私達は紅白でおめでたいと言っていたから……』
だから、赤なのである。
きっと白い着物を着ている兼続と、並んで紅白。正月にはぴったりであろう。
逸る気持ちを抑えて、幸村は兼続の元へと小走りに歩いて行った。
「兼続殿……」
想いを馳せると、幸村はふわん、と夢心地になる。おめでたいのは幸村の頭である。
だから、正面から訪れる人物にも気がつかなかった。
「幸村」
「はいっ!」
自分の名を呼ばれて、ぴん、と背筋が伸びる。
「幸村、どうした?私はこれからお前の元へ新年の挨拶へ行こうとしたのだが」
そこにはにこやかに兼続が笑って立っていた。無論、纏っている着物は純白の物である。小花の刺繍がちらちらと施されている。
「か、かかか、兼続殿!」
「うん?」
首を傾げる兼続。
「か、可憐です!」
思わず幸村の口から飛び出した大声に、兼続は薄っすらと頬を染めた。
「お前も……好い男振りだ」
「あ、ありがとうございます」
大の男二人が道の真ん中でもじもじと対面している。見る者が見たら、さぞ滑稽であろう。だが、二人は真剣だった。
幸村は、兼続の手をそっと握った。
「あの、兼続殿」
「なんだ?」
「兼続殿が可愛すぎて、もう我慢の限界なんですけど」
「なにが」
「なにって、ナニが」
「ナニがか!?ここは道端だぞ?」
「だから、その、草叢で……」
兼続は息を吐いた。幸村はびくり、と震える。
「お前は発情が早い」
「す、すみませ」
「でも、そんな所も嫌いではない。むしろ好きだ」
「は、はい」
「だからしようか」
兼続は微笑んで、幸村の首に腕を絡ませた。
「兼続殿……!」
幸村は、感極まってその場で兼続を押し倒した。
「ちょ、待て!せめて草叢で……」
「大丈夫です」
「なにが大丈夫だ!?あ、はっ、うん……」
心地よさに兼続が身を捩る。
そしてなあなあの内に、二人は繋がってしまったのだった。




「……」
「兼続殿、機嫌直してくださいよ~」
「……」
「兼続殿ぉ~」
ここは兼続の家。幸村と兼続二人で裸のまま布団の中で寄り添っている。だが、兼続は幸村に背を向けて不貞寝している。それを背から優しく抱き締める幸村。
「ちょっと我慢できなかっただけじゃないですか」
「だけ、って、お前!」
憤懣遣る方なし、といった様子で兼続は幸村に抗議の声をあげた。
「久し振りの逢瀬、年の初めに折角新しい着物を新調したというのに、泥だらけになってしまったし!」
「私も新しい着物だったので、お互い様ですよ」
「なにがお互い様だ!」
「まあまあ。洗ってもらっているのですから。乾くまでこうしていましょう」
そう言って幸村は抱き締める力を強くする。
「全く、お前は反省というものをしない……」
くどくどと兼続が説教をしてくるのを、幸村はどこ吹く風で聞き流してしまう。そして風呂に入ったばかりの兼続の香りを胸一杯に吸い込むのだった。
そうこうしている内に。
「失礼致します。あの……」
下女が、襖を開けて声をかけてきた。
「どうした。夕餉にはまだ早いであろう」
兼続が布団に入ったまま応える。ちなみに、幸村と兼続のこうした関係は日常茶飯事なため、上杉内に驚くような人間はもはや存在しない。
「兼続様のお召し物が、その……」
「どうした、泥が落ちないのか?はっきり言うがいい」
「申し訳ございません。新人の者が洗いまして……」
下女は本当にすまなさそうに幸村の赤い着物と、兼続の白かった着物を差し出した。
兼続の着物は、桃色になっていた。
「……色移り、したのか」
「申し訳ございません!」
「……はは、なに、どうということでもない!」
兼続は立ち上がると、自分の桃色に染まった着物を羽織って見せる。
「どうだ。幸村に染められた私の色は?」
そう言って軽快に笑ってみせる。
「は……その。お似合いかと」
「……」
幸村はぽかん、と口を開けたまま兼続を見やる。
「どうした、幸村」
「わ、私色に染められた兼続殿。ですか……」
「うん」
「あの、その、えっと……」
幸村は、もごもごと口の中で言葉を選んでいたようだが、いきなりがばり、と畳に頭を伏せた。
「不詳幸村、責任を取って、兼続殿をお嫁に貰います!」
「どうしてそうなる!」
「つきましては、戦装束もその色でお願い致します!」
「……気に入ってもらえた、という事なのかな?」
幸村はこくこくと頷いた。
「可愛いです。ものすごく可愛いです。何故今まで気がつかなかったのか、というほどに愛らしいです」
「はぁ……」
兼続は空を仰いだ。
「ついでに中の甲冑も私色でお願いしたいのですが……」
「……幸村の好きにするといい」
「はい!」
目映いほどの笑顔で答える幸村に、兼続は眼を背けた。
『幸村の嫁に……行くのもいいかもな……』
兼続は兼続で、ぽやりとそんな事を考えていた。




その後、紅の鎧甲冑に桃色の陣羽織をつけた兼続の姿が戦場で見受けられるようになったとか。





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