日記というか。

……まあ、日記です。同人向注意。

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僕らの聖杯戦争7

おっす!オラ成成!需要がいまいち分からない話ばかり更新する駄目人間だ!
……本当、どこに需要があるんすかね、このシリーズ……
とりあえず戦国無双クロニクルセカンドをプレイしたいと逸る気持ちを抑えて、fate無双更新だ!これで7陣営全てが出揃ったので、一端休憩して花散らしの雨更新に切り替えます。








そこは、なにもない空間だった。
無機質な鉄の塊を四角に固めただけの部屋だった。まるで、なにかを閉じ込めた箱のような。調度品などひとつもない。ただ、扉がひとつあるだけだった。窓すらないそこは、朝か夜かも判断がつかない。
しかし、それ、には十分だった。
箱の中には人形のような人影がひとつ。般若の面を被ったそれは、螺子の途切れたからくり人形のようにぎごちなく、ふぅら、と部屋を彷徨っていた。
だんっ!
部屋の壁に、重量のある物が叩きつけられた。
扇、である。
大の男の半分程もある巨大な扇は、見た目は華奢な作りをしているが、想像以上の重量があるらしい。鉄の壁に、大きな引っ掻き傷が刻まれた。
よく見ると、壁には同じ様な傷が無数に刻まれていた。
怨嗟のように、悲嘆のように、あるいはただの儀式であるかのように。その人影は落ちた扇を拾い上げ、また叩きつける。緩慢な動きに意思は感じられず、同じ動きを繰り返すその人物は、人型をしているただの機械人形のようだった。
人形は、艶やかである。
紅色を主軸にデザインされた陣羽織は華やかに。金色に塗られた甲冑は煌びやかに。総髪の兜は勇壮に。戦装束は人形を着飾らせていた。
ただ、異様に映るのが、般若の面である。憤怒を象った鬼の形相が、その面貌を隠していて、表情が窺い知れない。
怒っているのか。
嘆いているのか。
泣き叫んでいるのか。
もしや、まったくの無表情なのか。
それすら判別がつかない
それも華やかに彩られていたであろう扇は幾度も叩きつけられぼろぼろになり、辛うじて表面に描かれた『大一大万大吉』という文字が読み取れるだけであった。
ギィ。
扉が、開いた。箱の部屋の中に一人の男が入ってきたのである。
「またやっているのか三成。飽きずに、ご苦労な事だ」
長い髪を後ろで束ねた男は、尊大な態度を隠しもせず人形――『三成』と呼ばれた人物に話しかけた。話しかけたところで、なにか応えが返ってくる事も期待していない風に、男は一人ごちた。
「そんなに憎いか……ふっ、訊くまでもない事だな。『石田三成』の夢見た世は実現しなかった。豊臣の世は果敢なくも露と消えた。義の理想は誰もが捨て去り、理想を継ぐ友もあるいは死に、あるいは裏切り……お前はなにも遺す事なくこの国から消え果てた。さぞや無念であろうな」
男は無感情を装った口調でその言葉を語ったが、端々に喜悦の色が押し殺せずに浮かんでいた。
「憎悪。憤怒。未練。慟哭。それがお前をバーサーカーとして現界させた。そのお前の遺志を、今、私が継ごう。この国を……いや、この世界を変えよう。聖杯によって、私を頂点とした新しい世界を創る事でな」
男は、唇の端を上げた。歪な笑みだった。
「この、曹子桓が世界を変えてみせよう」

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